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ARCHIVE ≫ 2018年03月

パートナーとの新たな一歩・・by さやか

脱「愚妻」!

アースカレッジでは、伊藤先生のライブセミナーが3月4日に開かれました。精神疾患を克服するための相談や、チャイルド人格やパートナーシップのこと、分裂人格を先生に特定していただくなど、熱気あふれるセミナーでした。私はそこに、パートナーと共に参加をさせていただき、心に深く刻まれる一日となったのです。

私には、5年前から同棲しているパートナーがいます。彼はこれまで一貫して、私が伊藤先生のもとで学ぶことを理解し、協力してくれて、相談にのってくれることもたくさんありました。
アースカレッジのコースに入って学ぶにあたり、家族の理解を得ることが難しいと悩むコース生も多いなか、私はずっと彼に支えてもらってきたのです。それにも関わらず、彼からの協力を当たり前のように思っていた私は、昨年はコースでの取り組みやカウンセラーとしての仕事に夢中になって彼のことをほったらかし、さらには、彼と同棲しはじめた当初のゴタゴタをいつまでも根に持って、不平不満ばかりを言っていました。

そんな私に、先生はこれまでに何度も、「過去のことはお互いさま。今あなたがこうして学ぶことができているのは彼のおかげに他ならないのに、それに対して感謝もなく、彼に対する愛情もリスペクトも感じない。あなた、『愚妻』なんですよ」とご指摘くださいました。私は、そんな在り方をなんとかしたいと思いはするものの、それに反して、どうしても彼に対して頑なになってしまう自分がいました。

そんななか、今年の1月、私は初めて彼を誘って、先生のライブセミナーに一緒に参加させていただきました。そのきっかけは、なんと、今年を迎えるにあたり、先生がお年玉をくださったことでした。それは、課題は多々ありながらも、着実に成長を果たし、昨年を乗り切った私へのご褒美であり、そして「このお年玉を使って、彼も一緒にセミナーに参加したら?」と促してくださったのです。
それを聞いた彼は、いつか参加したいと思っていたが、このような形できっかけをいただけるとは思ってもみなかったと、とても喜びました。そして、セミナーではじめてお会いした先生の、実践的で愛に基づいたお言葉の数々に大きな感銘を受けたのです。そこから、さらに学びを深めたいと、3月のライブセミナーにも再び参加させていただき、彼のなかの人格を特定していくにはどうしたらよいか、先生に相談しました。

先生は、まだ漠然としている彼の人格を特定していくために、彼のこれまでの波乱万丈な人生について、どんどん話を引き出されていきました。先生曰く「全員がトムとジェリーみたい」という彼の個性的な家族の話や、小さい頃のユニークな逸話など、私も聞きながら大笑いしてしまいました。先生は彼のことを、「本当に魅力的な人だね。話が面白すぎて惹きこまれる」と仰って、会場は幾度となく爆笑に包まれました。そして彼のなかの、マシンガンをぶっ放すように仕事に打ち込む人格「マックス」を特定してくださったのです。

私はこれまで「マックス」のことを、理屈をこねくり回してばかりの面倒くさい人格だなと思っていたのですが、先生が引き出された「マックス」は、とても個性的で面白く、バイタリティあふれる人格でした。
私は、これまで自分が見ていた彼と、先生が愛しみをもってご覧になる彼が全然違うことを目の当たりにして、愕然としました。いかに私が、彼の一側面にとらわれて、彼の本質を見ないでいたかを痛いほど感じたのです。

彼はまた、愚妻の私のことを、「寝る間を惜しみ頑張っている姿を見ているので、信用できる。自分にはなかなか真似ができないなと思います」と話してくれたのです。先生は、「本当にいい彼だねえ。こんなふうに愛の目で、心の目で見てもらっているのに、この愚妻は愛情返しをしない」と、半ば呆れながらも仰いました。そして、私と生活時間が違うこと、話せる時には言い合いばかりと、彼がぼやくことに対しては、「もうちょっとお互いにねぎらう時間をつくったらどう? 時間がないのを理由に、それぞれが自分のペースで過ごすうちに不満が溜まり、ある時一気に爆発する。あなたたちは共働き夫婦の典型だね。数時間でいいから、付き合いはじめた当初の気持ちを思い出すような、幸せな時間、楽しい時間を一緒に過ごすイベントや約束事をつくれば、ケンカをしていても、今日はちょっと置いておこうとか、帰ってからにしよう、となるでしょう? パートナーとの関係を保つにはそういう努力が必要」とお話ししてくださいました。

私は、先生のお話を聞きながら、彼とのコミュニケーションをおろそかにして、過去の出来事を根に持ってばかりいた自分が、あまりにも愚かだと思いました。彼が持っている魅力に目を向けず、彼を立てることが全くできていないばかりか、関係を育む努力を怠ってきた私こそが「愚妻」だったんだと、心底腹に落ちたのです。

ライブセミナー後からは、忙しい合間を縫ってお互いに話し、楽しく出かける時間を意識してつくるなかで、心に余裕が生まれてきました。何よりも、私がこれまでどれほど彼に支えてもらってきたか、今さらながらに感謝する気持ちと、彼を大事にしたい、支えたいという気持ちが芽生え、彼との関係が大きく変わってきています。先生から本当に大きなことを教えていただいていると感じています。

先生からいただいたギフトはこれだけではなく、以前からいつかはコースに入って学びたいと密かに思っていた彼が、ライブセミナーのなかで「先生のもとで学びたいです!」とお願いしたことから、先生は現実面において様々な配慮をして下さり、なんと4月から、私と彼は共にリーダー養成コースで学ぶことになったのです。予想もしていなかった大きなミラクルに、驚きと感謝でいっぱいです。
これからも、彼と共にさらなる学びを深めながら、「愚妻カルマ」を改めて、パートナーシップを育んでいきたいと心から思っています。


高橋さやか

ぶん子先生、診察室で大活躍!・・by 宮地

3daysから日常へ

みなさん、「ぶん子せんせー」を覚えてますか?



昨年12月の3daysセミナーで、撮影中に先生に見出していただいた、私のなかの女性性を司る人格「ぶん子」です。先生の純真人格「メイちゃん」の質問攻めにたじたじとなりながらも、保母さんのように受け答えをするなかで、人を愛おしく思う気持ちが溢れんばかりに出てきた「ぶん子」ですが、その後、私が日々、精神科医として診療する場面でも登場し、劇的な変化が訪れました。

3daysセミナーを終えた翌日の月曜日、いつものように、ある女性の患者さんが診療所に来院しました。彼女は、週に1回ぐらいの頻度で無意識に家を飛び出してしまい、気づいた旦那さんからの電話で我に返って帰宅するということが、治まらずにいる方でした。
彼女は、数年前に両親を続けざまに病気で亡くしていることから、その寂しさからの行動ではないかと思った私は、抱え込んでいる悲しみや寂しさを言葉にできるように促しましたが、彼女にはピンと来ず、何とももどかしい状態が1年以上続いていたのです。

ところがその日、「ぶん子」が前面に出ていた私は、自然と彼女の亡くなったお母さんの気持ちに意識が向きました。そして、家から無意識に飛び出してふらふら歩いている娘の身に何か起きないかと心配でたまらず、声をかけたい気持ちで一杯になりました。「私がもし、あなたのお母さんだったら‥」と、感じるままの気持ちを伝えると、彼女は静かに聞いていました。
その場で、彼女が何かを話すことはありませんでしたが、今までの、ぼおっとした様子から、芯の通ったしっかりとした表情に変わった様子を見て、私は「ぶん子」が伝えたかったことが彼女に伝わったと感じたのです。その後、この方は両親を亡くした悲しみを診察で少しずつ話せるようになり、無意識に家を飛び出す事が減ったのです。

また、別の女性は、職場の上司との関係に悩み、「自分が悪いんだ」と自責する気持ちと、「どうせ自分はダメだから」と卑下する気持ちとをぐるぐる回るばかりで、何か月もの間抜け出せずにいました。私は私で、彼女の話を聞きながら一緒にぐるぐるするばかりで、これまでは成すすべがありませんでした。
しかし、「ぶん子」は同じ女性目線に立って共感し、まずはその上司に「それはムカつくねー」とダメ出しをはじめました。そして、彼女の気持ちがほぐれてきたのを感じると、
最後はまるで女子会で話しているような雰囲気で「〇〇子ったらばかなんだからー」とツッコミを入れたのです。彼女は、鬱々と考え込んでいたことから我に返ったように「本当にそうですよねー」とめちゃめちゃ笑って、今まではまり続けたぐるぐるから、あっという間に抜け出しました。そして、その後は、自責や卑下の気持ちにはまり込んでも、自分で自分にツッコミをいれて、抜け出せるようになったのです。

他にも、3daysが終わった翌日から、ここに書ききれないような変化がいくつも起きたのです。診察室での景色が以前とは全然違ったものになり、自分でも信じられないような気持ちでした。

様々な精神症状の原因は、感情や本音を抑圧してきたことにあり、それらの思いを患者さん自身が言葉にして表現し受容することでよくなっていく。伊藤先生のもとで学ぶなかで、私はそれを肌で実感するようになりました。しかし、これまでは、患者さんの症状をよくしたいという思いとは裏腹に、症状や話の内容にばかり目が行き、対処法をああでもないこうでもないと頭で考えることが多く、自分の目指す医療と、実際に提供しているものとのギャップの大きさに、もどかしさを感じていました。
それが、女性性の人格「ぶん子」が出ていると、患者さんの置かれている立場に立って全体を温かい目で見ながら、ハートからの言葉がすっと出るようになったと思います。患者さんから、「優しくなった」「ふわっと温かい感じがする」とも言われるようになりました。

実は、つい先日のライブセミナーでも、私のなかの女性性の人格を、新たにもう一人特定していただいたばかりです。私は男性ですが、自分のなかにこんなに女性的な面があるのかと、驚くばかりです。女性性がさらに前面に出てくることで、相手をそのままに受容して優しく気持ちに寄り添い、患者さんが抱えている苦しみや悲しみに、より深く関われるようになりたいと思っています。


宮地 文也

(患者さんのことについては、プライバシーに配慮し、一部内容を変更しています)

チャイルド人格ケアセミナー開催のお知らせ・・by 依田

叡智に最も近い存在

こんにちは、認定コンサルタントの依田です。
本日は、4月8日(日)開催予定の、1dayセミナーについてお知らせします。
今回は「チャイルド人格ケアセミナー」が開催されます。

伊藤先生は常々、私たちのインナーチャイルド、つまりは人格統合におけるチャイルド人格の存在の重要性を、繰り返し深く教えてくださいます。
そして、チャイルドケアがどれほど大切かを伊藤先生が長年言われてきたなかで、それでもコース生たちからチャイルドとの関わりの希薄さを感じることや、アプローチが手薄である様子を伊藤先生は常日頃から感じてこられました。

伊藤先生はよく、ご自身が昔どれほど子供嫌いでいらっしゃったかを語られますが、そんな子供嫌いな方が「一体なにからどうしたらいいんだ‥!」と頭を抱えながらも、なによりも先に徹底的に取り組まれたのがチャイルド人格のケアです。

伊藤先生はご著書「人格統合」のなかでも、ご自身の経験を綴られながら、チャイルド人格の存在について以下のように語られています。

三つ子の魂百までということわざがあるが、三歳以下の分裂人格を満たし、正常化させるということは、人間としてこの物質界に自分が存在することへの安心感や自己受容が確立されるため、日常での在り方や精神状態に、驚くほどの安定感がもたらされる
幼少期の分裂人格は、出来るだけ早期にケアすることを勧めている。幼少期の分裂人格は、メンタルや感情、ハート、コミュニケーション能力など、すべてにおいての基盤を司るため、ここを初期段階でしっかりと正常化させることで、その後の人格統合がスムーズに進められる
(「人格統合VOL.1」 P128より)

チャイルド人格を放置したまま思春期以降の分裂人格をケアしても、それは、ぬかるみの上に家を建てるようなものである。基本的にチャイルド人格たちは、アダルト人格たちのインナーチャイルドにあたる
(「人格統合VOL.2」P253より)

つまり、チャイルド人格に対して、チャイルドなんてこんなもんでいいだろうと適当にケアして、それでよしとしておくことは、自分の一番大事な本質をないがしろにして生きているようなものであり、その人の生き方や人生を決定づけることなのだと伊藤先生は言われます。
そして、チャイルド人格は叡智やスピリットに最も近い存在であり、私たちのカルマパターンの発生源でもあるということ。そのチャイルドを私たちがどう扱っていくか、そしてチャイルドのなかに陰陽法則や叡智、真理といったものをいかに見いだしていくかということが、私たちが統合に向かい、霊的成長を遂げるための要であると仰います。

伊藤先生のもとにたどり着いて7年になる私ですが、もともとチャイルド人格のケアが相当苦手であり、何年間もまったく手を付けられなかったようなところからの出発でした。今思えば、それは私自身の自己愛の欠如を象徴することであったと感じています。

先生のおっしゃるように、チャイルド人格が私のカルマの土台であることを痛感する日々ですが、同時に近年では、そのチャイルド人格の芯の強さやその賢さ、スピリットとの強い繋がりに支えられ励まされてきたことを実感していて、この子の存在なしに今の自分はないと感じることができるようになっています。

このようにチャイルド人格のケアをテーマとしたセミナーが開催されるのは今回が初めてのことですが、普段から伊藤先生のお話をお聞きしたり、このお知らせを書かせていただいたりしていても、本当に重要なテーマであることを強く感じています。

当日、伊藤先生によって、陰陽ともにまた新たな扉が開かれていくことを想像し、今から神聖な心持でいます。


依田 真由美




■ チャイルド人格ケアセミナー

1年以内に「伊藤美海のライブセミナー」に参加したことのある方、もしくは、一般クライアントとして、一定期間セッションを継続されている方であれば、参加可能です。

日 時 : 4/8(日〉 11時~21時
場 所 : アースカレッジ
講 師 : 伊藤 美海
料 金 : 25,000円
持ち物 : ノート、筆記用具

〈メニュー〉
 ・チャイルド人格とカルマの関係
 ・チャイルド人格たちの過去生
 ・バーストラウマ
 ・胎児の記憶
 ・チャイルド人格にありがちな誤認識
 ・チャイルド人格の意識をニュートラル化する
 ・子供に宿る叡智
 ・子供とスピリチュアリティ

〈注意事項〉
 ※ 合間に1時間程度のお昼休憩を、はさみます。
 ※ 終了時間は、21時を過ぎる可能性もありますので、ご了承下さい。
   終電などのご都合によっては、早退も可能です。
 ※ 録音は可能です。
 ※ 前日・当日のキャンセル・変更につきましては、100%のキャンセル料
       が発生いたしますのでご了承下さい。
 ※ 締め付けの少ない楽な服装でお越しいただくか、もしくは、スウェット等
       の着替えをご持参下さい。
   (ジーンズ・タイトスカート・スーツ等の着用は、心身がリラックスするこ
       とを妨げるため、お控えになることをお勧めします)



申込みやお問合せは、アースカレッジまで、メールや電話で承っております。

電話 : 03-5460-8820
e-mail : info@earth-college.com

冬のイベント開催しました!・・by 恵子

お腹も心も大満足!

こんにちは。高橋恵子です。
今回は、2月18日に開催された、あ~スカCafeイベント第3弾、鍋&タコ焼きパーティーの様子をお伝えします。

まずはみんなそろって乾杯!

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大きなタコ焼きプレートがテーブル中央にどーんと置かれ、具沢山のトマト鍋とちゃんこ鍋も用意して、準備万端! 顔見知りの参加者も多く、リラックスした和やかなムードでスタートしました。


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写真左は、このブログでも何度か紹介している信愛クリニックで、看護主任をしている伊藤さんと、娘さんの悠乃ちゃんです。今回、あ~スカCafeに親子そろって初参加でした。タコ焼きを作ると知って、伊藤さんは子どものように目を輝かせて喜んでいました!


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今回1番の賑わいを見せた、タコ焼き作り!
定番の味や、明太子チーズ、餅入り、チョコバナナなど、いろいろな味を作るうちに「これ、何を入れちゃったの?!」という謎の味に当たってしまう人もいて‥、大人も子どもも一緒になって、わいわい盛り上がりました。


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こちらは私の息子。「まーるくできるかな‥」と熱中しています。

今回私は、次女と息子と3人で参加しました。次女は、夏のバーベキューに続いて2度目の参加で、みんなともすぐに打ち解けていましたが、もともと人見知りな息子は、初参加なこともあって、しばらくは緊張で固まってしまっていました。
そんな息子の様子を見て、「帰りたい!」と言いだしたらどうしようかとヒヤヒヤしましたが、みんなとお話するうちに、あっという間に緊張がほぐれた様子で、ホッと一安心。会が終わる頃には、「まだ帰りたくない!」と言いだすほどでした。


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大人達は、アツアツお鍋をつつきながら、久しぶりの近況報告に花が咲いたり、時には子ども達と一緒になってはしゃいだり。作ることも食べることも夢中になって楽しむうちに、心も体もポカポカと緩んで、自然と打ち解け合い、温かな交流の場となりました。
私も、子育てや仕事のことなど、思う存分話しも出来て、普段の疲れも吹き飛び、お腹も心も大満足でした。


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次回は、アースカレッジのあ~スカCafeにて、皆さんをお待ちしています!


高橋 恵子




3月 あ~スカCafeのお知らせ

日 程 : 3/18(日)

時 間 : 13時~16時(受付12:45より)

参加費: 3,000円 (当日会場にて、お支払い)

場 所 : アースカレッジ
JR山手線 品川駅 港南口(東口)を出て徒歩約8分

連絡先: 電話   03-5460-8820
e-mail  info@earth-college.com
※ お申込みは、メールや電話で承っております。                             

育児の苦しさが喜びに変わる時・・by 金子

親からの愛情を感じて

みなさん、こんにちは。金子慶司です。
僕には3人の娘がいます。娘たちと様々なことを分かち合いながら、成長を目の当たりにするたびに、胸の奥から幸せを感じる日々ですが、以前は、子供たちとどう接したらいいか分からず、苦しくなってしまうことがありました。今回は、長い時間をかけ取り組んできたことで、そんな苦しみが喜びに変化してきたことをお伝えしたいと思います。

僕は若くして結婚し、「幸せな家庭を築くんだ!」と息巻いて、仕事にも家庭にもありったけの力を注いでがんばってきました。初めての子の妊娠がわかったとき、「よっしゃ~!!」と大声を張り上げて喜びを表現しました。その後も期待と不安が入り混じりながらも、マタニティスクールに通い、準備万端で子供の出生を今か今かと待ちわびました。子供が産まれた時の喜びは言葉では言い表せません。

しかし、娘たちが大きくなり自由奔放に振る舞いだすと、僕は、一体どんな反応をしたらいいのか想像もつかず、困惑して固まってしまうことが多くなりました。そんな僕を前にした娘たちからは「お父さん、怒ってるの?」と言われる始末‥。どうしてこうなってしまうのか分からず、人生経験が少ないし、僕には子供をもつ資格がないんじゃないかと悩み、自問する日々が続きました。これが、今から4~5年前のことです。

当時、すでに伊藤先生のもとで学び始めていた僕は、苦しくなるといつも先生のご著書である『ネガティブを愛する生き方』を手に取り、読み返すようになっていました。娘たちとの関係に悩んでいたこのころに、なんとかしたい一心で読み返していた先生のご本のなかの言葉に、僕は目が釘付けになりました。「親が子供を育てる際、そこには『DNAカルマの法則』が働く。分かりやすく噛み砕くと『カエルの子はカエルの法則』とも言える」と、さらには「親にされたことと同じことを子供にもしてしまう」と書かれているではありませんか! なるほど、そうか‥、と深く納得し、これは解決への糸口だと感じました。

確かにそうなんです。僕の両親は共働きで帰宅も遅く、一家団欒して楽しく過ごした日の記憶がほとんどありませんでした。教育パパだった父親の意向もあり、無理やり塾に通わされた記憶が大半を占めています。親と心の通った交流が少ないまま育った僕が、親の立場になったときに、娘たちにどう接していいかが分からず戸惑ってしまうのは、仕方のないことだと合点がいきました。でも、原因を突き止めたものの、実際にどうしていったらいいのか、イメージがつかず暗中模索する日々が続きました。

そんな僕が大きく動きはじめるきっかけとなったのは、一昨年の11月に開催された、『脱!アイデンティティ・クライシス セミナー』でした。
セミナーのなかで先生は「幼少期に、自分の性格や個性について、親や周囲の大人が愛情たっぷりにたくさん話して聞かせてくれることで、自分はこういう人間なんだなというアイデンティティの土台がつくられていくんです。幸せな時間というのは、何気ない空気のような地味なもので、覚えていないことも多い。日々与えてもらっていたものの豊かさや、親からの愛情を思い出して感じていくことが必要です」と仰り、その言葉に僕はハッとしました。暗かった過去の記憶のなかに、かすかな光が見えてきたのです。

実際に、幼少期のころの思い出を書き出すワークをしてみると、暗い出来事ばかりが印象に残っていた過去の記憶のなかに、たくさんの温かな思い出が芋づる式に呼び起こされ、「うそでしょ!? 僕、こんなに愛されてるじゃん!!!」と、記憶の天地がひっくり返るような衝撃を受けました。そして、そんな日常のかけがえのない一瞬一瞬を、娘たちともっと共有して大切に過ごしたいと強く思いました。

最初は、ぎこちなく試行錯誤の連続でしたが、一緒に散歩をしながら学校や恋愛のことを話したり、家族で食事をしながらクイズ番組の問題に答えて団欒をしたり、子供たちとゲームをしながら一喜一憂したりと、以前は苦痛に感じていたささやかな日常を、心から楽しめるようになってきました。僕が少しずつ変化したことで、家族との距離も自然に縮まってきて、あぁ、これが先生のおっしゃっていた「幸せな時間」というものなんだなぁと実感しています。

ここに至るまで長い時間が掛かりましたが、自分も愛されていたんだと気づき、何気ない幸せな時間を大切に過ごすことで、苦痛にさえ感じていた育児が喜びに変わりました。そして、同時に娘たちも僕を必要としてくれていると感じています。いつもそばにいてくれて、話し合える親の存在が、娘たちにとってどれほど大切なことかと思います。孤独を感じながら、親を求めていた幼少期のころの僕と同じ気持ちにさせたくはありません。
これからも、娘たちと日々の出来事や気持ちを共有し、表現しあって過ごしながら、心のつながりを深めていきたいと思います。


金子 慶司