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ありのままの自分で・・by さやか

患者さんと向き合いながら

こんにちは。リーダー養成コース生の高橋さやかです。

前回の記事、「私が目指していく道」で麻衣さんが書いていたように、私は今年の8月から、信愛クリニックでカウンセリングを担当させていただいています。
伊藤先生がライブセミナーで「ハートを開いて、ただただ目の前の人に最善を尽くすだけだ」と教えてくださったことは本当に大きく、あの日から、自分なりに精一杯ハートを全開にして患者さんと向き合っています。

患者さんの話を聞きながら日々感じているのは、ありのままの自分を許せず、本音を表現できないことが、苦しさの原因となっている人が本当に多いということです。私自身もかつてはそういった苦しさを抱えていましたが、今では以前とは比較にならないほど表現が豊かになり、生きることが楽になりました。

今はカウンセリングをする立場となった私も、20代の頃から、生きることを投げ出したいほど毎日が虚しく、落ち込みから朝起きあがれないことが度々ありました。私は、ひどく落ち込む時間がどうか早く過ぎてほしいと祈りながら、こんな自分をいっそ切り抜いてしまえたらどんなに楽かと思っていました。ですが、そんなことが出来るわけもなく、いくら前向きに生きようと思ってもそうなれないことに、どうしたらよいのか分からずにいました。

30代になり、私は精神科病院の作業療法士助手として勤務するようになりました。日々患者さんに接し、抱えている悩みや苦しみについて話を聞くたびに、自分自身が抱えている心の問題と重なる部分を感じ、共感することが多くありました。ですが、病院の治療では、心の問題やその根源に向き合うことができないとひしひしと感じていたのです。

そんな時に、伊藤先生のご著書を読んではじめて触れた「ネガティブを愛する」という教えは、衝撃以外のなにものでもありませんでした。それまでの私は、自分のネガティブな感情を許せず、知らず知らずのうちに、ありのままの感情表現を抑えてしまっていました。友人と話すときにも、本音をさらけ出してオープンになれずに、聞き役にまわることがほとんどでした。そうして抑圧を続けた結果、本当は自分が何を感じていて何を求めているのかすら、分からなくなっていきました。そのために、いつも人との距離が遠く、孤独でした。
ですが、『ネガティブを愛する生き方』を読んだことで、長年抜け出せなかった苦しさの原因を知った私は、そこに書かれていることを実際に行動に移してみるしかないと思いました。

それからというもの、自分のネガティブな気持ちを受け入れ、表現することの繰り返しから、私の取り組みは始まりました。日常のささいなことでも、実は嫌だとか、実は不満だという、それまで出せなかった本音をノートに思い切り書くようになると、こんなことを書いていいのだろうかという気持ちよりも、確かにそうだよね! と自分に同意する気持ちのほうがずっと強く、気分もすっきりすることがわかりました。
そして友人や同僚に対して、意識してくだけた言葉を使ったり、自分から愚痴をこぼしてみたりと、徐々にそれまでの在り方を変えていきました。すると、友人からは意外にも「人間らしくなったね」とか「親しみを感じる」という反応が返ってきました。
職場でも、これを言って大丈夫だろうかと迷いながらも思い切って意見を伝えると「意見をしっかり持っている人だ」という評価をされ、かえって信頼されることのほうが多かったのです。

そんなことを繰り返し体験するうちに、だんだん肩の力が抜けて、生きていることが楽になっていきました。私は私だと思えるようになり、ありのままの自分を好きになっていったのです。人と話をしていても、以前よりも距離が近づいている実感があり、嬉しくもありました。そして気がつくと、孤独や虚しさを感じることが激減していました。

コース生になってからの私は、先生にご指導をいただく中で、何度も自分の未熟さや至らなさという壁に直面しています。でも、厳しい局面に立つと必ず、道が見えずに苦しんでいたかつての自分を思い出して、私は確かに変わってこられたし、壁にぶち当たってもきっと大丈夫だという気持ちが静かに湧いてくるのです。
そうして一つ一つ壁を乗り越えるうちに、今ではコース生同士が真剣に感情をぶつけあうようなハードな場面でも、ぐっと踏ん張って、その中で自分も感情表現ができるほどタフに成長しました。

今、カウンセリングをさせていただくようになって、患者さんがこれまで心にしまいこんでいた気持ちを聞き、私も一緒に憤ったり、涙したり、驚いたり、喜んだり、最大限ハートを開いて共感し向き合っているなかで、まるでかつての自分の話を聞いているように感じることが多々あります。その度に、今は辛いけど、変わることができるよと、どうか頑張ってほしいと、伝えたくなるのです。

これからも、コースでの学びを深めながら、先生のご指導を心の真ん中に置き、カウンセラーとして、日々患者さんと一緒に進んでいきたいと思います。


高橋さやか
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