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一緒に味わうことからはじまる・・by さやか

「同調」とは

アースカレッジでは、4月8日に、チャイルド人格のケアをテーマにしたはじめての「チャイルド人格ケアセミナー」が開催されました。セミナー当日の会場は、私と同様に、チャイルド人格ケアに難しさを感じてきたコース生や一般参加者でごったがえしていました。
セミナーのなかで伊藤先生が教えてくださったことは、チャイルド人格に同調するために必要な繊細な空気感を、肌で実感し、細胞レベルで記憶する以外にないような、参加した人でしか味わいようのない体験そのものでした。記事ではとてもお伝えしきれない内容ですが、その中でも私が心に深く感じたことを書きたいと思います。

参加者を前にした伊藤先生は、「チャイルド人格は、上っ面の言葉をかけ表面的にかわいがるようなことをしても、それが偽物であれば本能的にわかる」「子供のなかには、親に合わせて演じる子もいて、アダルト人格からの薄っぺらいケアに対し、こうリアクションしてほしいんだろうなと期待に応えようとすることで、ケアが成功しているかのようにふるまうこともある。でも、それでは結果的に、チャイルド人格のカルマを深めてしまっていることになる」など、これまで表面的なものに終始してしまっている私たちのチャイルド人格ケアの問題についてご指摘をされ、ここからどう進めたらいいかねと、考えあぐねられました。

そうするうちに、参加者数人から、子供の頃に性暴力の被害にあったという経験が話されていき、会場は一瞬にして、重い沈黙に包まれていきました。これまでなかったことにして生きてきたけれど、伊藤先生の前だからこそ話したいと思えた、という人もいました。
先生は、言葉少なく、すべてを包み込むような、言葉にしようのない空気感を会場全体につくられ、そのなかでそれぞれの話一つひとつに耳を傾け、受け止めていかれました。先生に導かれるまま、参加者全員が、ただただ目の前で打ち明けられていく重い体験談に寄り添い立ち会っている状態になり、時間がゆっくりと流れていきました。

そして先生は、「チャイルドケアに必要なのは、いまここに流れている空気感」と、静かに仰いました。
「理屈ではないところで、子供だったころの自分と同化して、いつもすべてを一緒に味わっている状態でなければ、チャイルドケアなんてできるはずがない。相手と自分を重ねて、一緒に追体験し、共感し共有する、それが同調するということ。同調することができて初めて、チャイルド人格に限らず、相手に対してチューニングを合わせることができる。それが結果的に、相手の立場にたって相手を思いやる感性を磨くことにつながる。これまでは、同調するということが全くなされずに、チャイルドケアをしているつもりになっていただけ。ただ、いまここに流れているエネルギーを感じていると、私がつくった空気感に乗って、ほとんど全員が同調できている。理屈じゃなくてこの感じなんです。思考を止めて、この空気感を、この感覚を身につけることなしに、チャイルド人格と楽しく過ごしたり、時に厳しく接したりしても、それでは意味がないのです」

チャイルドケアのHow toでは決して語られない、語ることができない、姿勢そのものを先生が体現され、教えてくださいました。私をふくめ、参加者みんなが、先生のお話に共鳴し、実感をするような、深い時間が流れていました。

また、先生は、虐待などの酷い経験がある無しに関わらず、子供というのはたくさんの傷を負いながら成長するものだというお話をされました。
私自身は、サラリーマンの父とパートで働く母のもとで育ち、両親から不自由なく面倒をみてもらって育ちましたが、心のぶつかり合いや交流が少なく、親からひどいメンタルネグレクトを受けていたことが、先生のもとで学ばせていただくなかでわかってきています。メンタルネグレクトとは、先生がつくられた言葉です。そのような環境で育った人たちについて、先生は、「子供の心がどんどん乾いていく。体温が下がって、心から血の気が引いていく感じ。そうして子供から子供らしさが失われていく。愛も温かみも無い虚無なエネルギーによって、子供の持っている純粋でキラキラしたものがゆっくり蝕まれていく感じ」と、静かにお話しされました。それを聞きながら、私は涙を流していました。先生がつくられた空気感に包まれ、私のなかのチャイルド人格が泣いていたのです。
私は、その時そこに、生々しくチャイルド人格を感じると同時に、それまであった大きな隔たりを実感していました。
「身体をもった子供と違い、意識体であるチャイルド人格のケアをしていくには、どれほどの覚悟が必要か。中途半端にケアをすることがどれほどチャイルド人格を傷つけるか。それは親にされたことをさらに上塗りするようなもの」と、先生がお話しされたことが、深く心に刺さりました。

私はこれまで、チャイルド人格だけでなく、分裂人格という存在に対して、頭で考えて、こういうものかなと勝手に決めつけてしまっていたところがありました。だから、人格たちがいつもバラバラで、チャイルドにチューニングを合わせることなど無理だったのだと思います。同調することを味わった時からは、いまここに、共にいる存在なんだと、同じ目線で、同じ風景を見ているのだと感じられるようになり、意識が大きく変わりました。

チャイルド人格のケアでとても必要なこととして、先生は、「一つの魂としての強さ、命の強さのようなものを吹き込んであげること」と仰いました。チャイルド人格が本当の意味で親離れをするために、私たち自身が親になり、不足していた愛情を与えて、チャイルド人格が本来持っている魂のプランに立ち戻れるようにしていく。そのための人格統合、霊的探求だという先生のお言葉には、とても遠い在り方だと感じています。でも、この日を境に少しでもそこに近づき、チャイルド人格と共に、人生を歩むことができるようになりたいと思います。


高橋さやか
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