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静かな意識とともに・・by 谷川

思考を止めて

先日、アースカレッジでは人格統合強化セミナーが開かれ、前回のチャイルド人格ケアセミナーでテーマとなった「同調」をしている時の「静かな意識」について、伊藤先生がさらに深く掘り下げ教えて下さいました。セミナー後、これまで何気なく通り過ぎていたようなことが、深く、より鮮やかに感じられて、コミュニケーションの質も大きく変わってきているのを感じています。

先生はご講義のなかで、あらためて前回のセミナーを振り返り、「同調」の意識について、このように仰いました。「思考を止め、静かに、ただ、見ている。見て、知っている。それだけなんです。ただ、そこにあるものと共に在れば、自然に様々なことが分かってくる。そこでは『感じる』という言葉さえもキメが荒く感じます。空と大地の間に居る感覚。音もなく、人気もなく、そこにあっていいのは、空と、緑と、一切動かない水面だけ。ただ、そこに在るものと共に在れば、全てがくっきりして、チューニングが合ってくる。それだけなのです」

先生がお話をされると、すっと会場の空気が変わり、前回のセミナーを思い起こさせる「同調」の状態にみんなが入っていきました。先生の言葉に導かれるまま、そこに流れる空気や、意識に合わせているだけで、先生のお話が心に届き、静かにただ、分かっていくような感覚です。
チャイルド人格ケアセミナーの際にも、この「同調」の感覚に先生が導いて下さったのですが、普段、あまりにも頭で理解しようとしてしまう意識が強い私は、その時にはうまく馴染めませんでした。ですが今回、先生のお話を聞きながら、「そうか! この感覚なのか!」と、新鮮な驚きとともに、手応えを感じることができて、意識が一気にクリアになっていきました。

先生はさらに、「この同調が出来る人格の意識で、それぞれの人格を、特にチャイルド人格を見ていくのです。チャイルド人格達がなぜ、アダルト人格達の中にいるのか、チャイルド人格のどういう要素がどうなって、アダルト人格に繋がっていくのか。それを見ていけば、なぜ自分がここにいるのか、何のために生まれてきたのか、自分のブループリントが自然に分かってくる。それが分かっていないから、逃避やリタイアといったことが起こる。『これをやるために生まれてきたんだ』ということをはっきり掴んでいればこそ、前に進めるんです」と仰いました。

先生のお話を聞き、私も自分のブループリントを探ってみました。すると、私が幼少期、母親からありのままを愛された記憶、そして、4歳の時に引っ越しをして、母に余裕がなくなったのをきっかけに母の様子が変わり、ひたすら怒られまい、と母の顔色を伺うようになったことが思い出されました。かつての愛に包まれていた時に戻りたい、愛が何かを知りたい、という欲求が、今、先生のもとで学ぶモチベーションになっていることが分かり、漠然とした目標が、「このために生きているんだ」という感覚に変わって、自分が大地にしっかりと根付いているようなどっしりとした感覚を味わいました。

先生はさらに、「人とコミュニケーションを取るときには、この意識でいて、完全に相手に同調し、一緒に物を見て、一緒に感じていることが大事なんです」と仰り、常にこの意識で日常を過ごすことを教えて下さったのです。

先生の言葉を胸に、セミナーを受講した後も、私はこの「静かな意識」で過ごせる時間を少しでも多くしたい、と実践しています。すると、今まで感じたことのないようなことが起きました。ある日、通勤のために川沿いを歩いていたとき、風に運ばれて届いた川の匂いが、私を一瞬で、川沿いで遊んでいた子供の頃に引き戻したのです。
その頃の私は、心の赴くままに行動し、完全に世界に馴染み、人に守られ、安心しきっていました。その満たされた感覚が蘇ってきて今と繋がり、自分が今この宇宙の中で、愛を知りたいという、魂の望んだブループリントの中にいるのだ、ということがしっくりと理解出来たのです。その瞬間、この世界がとても色鮮やかになり、同時に、世界が自分を包み込んでくれているように感じました。

また、日々の診察の中では、患者さんの作る空気に同調し、患者さんの言葉ではなく、発される思いに対して、こちらも出てきたものを返す、というやりとりに変わってきました。思考を介さないため、相手が何を感じているのかが分かりやすくなり、核心に深く入れるようになりました。言葉も出やすく、やりとりも自然と噛み合ったものに変わってきて、今までより明らかに診察の質が上がったと感じています。

今は、この「静かな意識」でいさえすれば大丈夫、という安心感があります。この意識でいると、分裂人格達が感じていることも分かりやすくなり、人格へのアプローチがとてもしやすくなりました。自分とも、他人とも、いつでもどこでも繋がることが出来る、そう思えるようになったのは、とても大きな事でした。
今後も、この意識を常に持ち続け、霊的探求道を進んでいきたいと思います。


谷川 徹也
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